公開講座

頌栄の森~教員のひとり言~

頌栄短期大学の専任教員がひとり言をつぶやくコーナーです。お気軽にご覧ください。

2017年4月は、沖中 重明先生のひとり言です。

森のはなし

 

 頌栄のキャンパスは森さながらに多種の草木が植えられ、果樹からの恵みを授業にも生かしていることは、先に高山先生が述べられていますが、今回は本当の森の話です。

 頌栄には、ハウ記念館やD棟と呼ばれる校舎に隣接して森があります。いつもは自由に立入ることのできない森ですが、様々な子どもたちの活動や学生の授業に利用されています。

 実はこの森の主はイノシシなのです。秋には大量に実を落とすクヌギの木がありますが、地面一面に落ちた実を彼らは一晩で食い尽くしてしまうのです。そのイノシシが泥浴びをする「ヌタ場」が森の中の小さな崖の下にあります。この崖から良質の粘土が採れます。幼稚園の子どもたちは、この粘土を拾い集め、器の形に成型し、園庭で野焼きをします(縄文土器の作り方ですね)。こうして出来上がった「植木鉢」は彼らの卒業の花道を飾りました。

 

 

 昨夏は東灘区との連携プログラムで、小学生たちが自然木の枝を利用して「森のランタン」を作りました。太かったり曲がっていたりと個性豊かな枝を骨組みにし、光を透すきれいな紙や和紙を張って、LEDランプで優しく光るランタンが完成しました。

 森のお楽しみはまだまだあります。桜の枝から切り出した棒に生地を何層にも塗り、焼き重ねればバウムクーヘンの出来上がり。子どもたちの森での活動の締めくくりに、学生たちの授業の打ち上げに、人気のプログラムです。